悲劇のクィーンと呼ばれる曼聖羅の女王。命の水「超聖水」を司る水の女神。「異聖神」として源層界から追放された過去を持つ。ヤマトウォーリアが紐解いた歴史の古文書には、メディアについて「超聖神に想いを寄せるが叶わぬために、恋敵の聖神ナディアを亡き者にしようと企む。しかし事半ばで発覚、源層界を追放される」と記されていた。
だが、マルコたちがオパジュエルを追って古代源層界に行き着いたことで、歴史の筋書きが多少変わる。メディアが源層界を追放されたことには変わりはないが、その理由が変化した。メディ(若き日の異聖メディア)は超聖神との間に生まれた一人娘のオリンを育てるために、超聖水の全てを注ぎ込んだ。超聖神の愛に応えるため、たとえ表層界全ての命と引き換えにしようとも。しかし超聖神はそれを罪と断じ、メディを異聖メディアとして源層界から追放する。超聖神は新たに、メディの親友であるナーディを聖神ナディアとして、自分の妃に迎え入れたのだった。
その後メディアは、カーネルダークと共謀してナディア・超聖神を討とうとした。その時は超聖神にいさめられ断念するが、次界の聖火光が曼聖羅を滅ぼすと思い込んで再び復讐を決意。怒りと憎しみを込めた超聖水を、大洪水として放つ。復讐は誤りだとオリンに咎められたが、決意は変わらなかった。オリンが自分の娘ではなく、ナディアの娘ではないかという疑念を抱くようになり、ますますナディアへの憎しみを募らせていく。
しかし、オリンは紛れもなくメディアの娘であり、ナディアもまたメディアの親友であり続けていた。聖火光の揺らめきは、ナディアに対する憎しみが生んだ誤解であったことにメディアは気付く。大洪水を止めるため、メディアは曼聖羅に乗り込んできたブラックゼウスを引き付け、マルコやオリンらを次界へ送り出した。全身から発する聖水宝石(せいすいジュエル)パワーでブラックゼウスと激しくぶつかり合ったが、その勝敗は明らかになっていない。
聖ランドと呼ばれるエリアで傷ついた心と体を療養していたが、ダークマターやエズフィトの次界侵攻に際し、マルコに創陰パワーボールを与えサンマルコへのパワーアップを促す。そして、新世界創造の要である聖コアポイントのことを伝えると、姿を消し眠りに就いた。
厳しさばかりが目立つ女神だが、その心根は優しく情け深い。次元の狭間をさまようアリババ神帝の魂を拾い上げ、ペガ・アリババとして甦らせた。アリババは恩義からメディアに仕えている。創聖巡師や創聖童鬼、曼聖羅の住人たちからのメディアへの信望も厚い。次界と曼聖羅の和解後は、オリンに曼聖羅の女王の座を譲った。
・技
聖水宝石(せいすいジュエル)パワー
創陰パワーボール