ビックリマン☆モバイル　第１５巻　カーニボン

ペリドミリィに住むカーニバル天使。フェスティバー・のりのんとは大の仲良し三人組だった。踊りが大好きで、のりのんのニッ本ド根棒(ニッポンドコンボー)と、フェスティバーのボンゴ(手打ち太鼓)に合わせて上手に踊った。可愛くて優しいカーニボンは、のりのんとフェスティバーの憧れのアイドルだった。
だがある時、のりのんがカーニボンと結婚する約束をしているとウソを言った。そのウソを信じショックを受けたフェスティバーは、意地悪心を起こしてカーニボンを無理矢理踊らせる。カーニボンはのりのんに助けを求めるが、のりのんは足がすくんで動かない。ついにはのりのんまで踊らされ、カーニボンは思わずのりのんのことを弱虫と言ってしまう。それ以来三人は疎遠になった。
カーニボンはプッチーと目鼻顔立ちが似ている。そのためにのりのんはプッチーのことをカーニボンだと思ったが、すぐに人違いだとわかった。のりのんとカーニボンはペリンポス山の中腹の町で再会する。カーニボンはそこで踊り子をやっていた。カーニボンは昔のことを気にかけている様子はなく、のりのんとの再会を喜んだ。そして、のりのんに太鼓の演奏を頼む。
カーニボンはのりのんの太鼓のリズムを聴いて、褒める意味で「昔と変わらない」と言った。のりのんにもそれは分かっているのだが、どうしても「昔の弱虫のまま」と言われているような気がしてならない。のりのんは過去を打ち払うべく、勇気を出してフェスティバーと対決する。カーニボンは一度はのりのんのことを止めたが、のりのんの決意を汲んで見送ることにした。
のりのんの応援にも駆けつける。そのおかげでのりのんはフェスティバーに勝利し、辰統一世から英雄と認められたのだが、のりのんは英雄のエネルギーを奪われて石像に変えられてしまった。カーニボンはのりのんを元に戻すために、マルコたちとともに辰統一世の神殿へと向かう。華奢に見えて、芯の強さを持っている女の子だ。
その道中、フェスティバーに「スキスキのもと」をかけられて無理矢理好きにさせられそうになった。しかし効果はなく、カーニボンはフェスティバーを思いっきり引っぱたいた。湖に沈みそうなマルコとのりのんを追いかけ、自分も湖に沈んでしまうカーニボン。そこをフェスティバーに救われた。カーニボンはフェスティバーとも仲直りしようと考える。結婚の約束はのりのんのついたウソであることが判明し、フェスティバーは怒ったものの、のりのんを元に戻すことに協力してくれた。
いよいよ辰統一世との対決だ。倒すのではなく、踊らせるのだ。カーニボンはフェスティバーの太鼓にのりのんのリズムを要求し、「もっと楽しそうにステップを踏んで」と辰統一世を誘った。カーニボンと手を繋いで踊る辰統一世は心からの笑顔になり、聖ミーヤとデストンも笑う。吸収された英雄のエネルギーが解放され、のりのんが石像から元に戻った。フェスティバーとのりのんは仲直りし、カーニボンは二人の太鼓に合わせて楽しそうに踊る。辰統一世の神殿に賑やかなカーニバルの音が響き渡った。