ビックリマン☆モバイル　第１８巻　サッカ鬼

悪空魔(あっくうま)の一人。魔胎伝ノアが産み落とした悪球の一つ、悪空球(あっくうきゅう)から誕生した。ワンダーマリアとはいわば兄弟姉妹の関係だが、マリアからは特に何とも思われていない一介の下っ端悪魔。活動場所は悪球エリアではなく天魔界。同じ悪空魔のヘイコウ鬼・ムゲン鬼とともに次界道近辺に出向いていた。
神帝たちが次界道に入ったため、大至急戻って来いとスーパーデビルの命令を受ける。道すがら、サッカ鬼はヘイコウ鬼に「オレたち神帝に勝てるわけ?」と尋ねた。ヘイコウ鬼は「オレたち下っ端はそんなこと考えなくていいの。勝とうが負けようがどうせ出世できないんだから」と答える。だが、ムゲン鬼だけは「手柄を立てて必ず出世してやる」と息巻いた。
次界道上空を浮遊中のアリババ神帝がヘブンシティに収容されるのを目撃。サッカ鬼がアリババ神帝を追っかけてとっ捕まえようと言うと、ヘイコウ鬼はムゲン鬼の出世欲にあてられたのか、きっと出世できると同意する。するとムゲン鬼は、下手に手出しするよりもワンダーマリア様に報告するほうがいいと冷静に状況を判断する。ヘイコウ鬼は、確かに失敗したら大目玉だとうなずき、三人してワンダーマリアのもとへ報告に走った。
アリババ神帝が収容されたヘブンシティは、ケガ人ならば悪魔でも受け入れる聖魔中立地帯。ヘブンシティ潜入のため、サッカ鬼たちはワンダーマリアの六聖球ソードで大ケガを負わされてしまう。ヘブンシティの病院に急患として運び込まれ、アリババ神帝を見つけると、ヘイコウ鬼は海母精を人質にとってムゲン鬼にワンダーマリアへの報告に行かせた。
アリババ神帝がムゲン鬼の後を追おうとすると、サッカ鬼はアリババ神帝の前に立ち塞がり、<―>と>―<の矢印どっちが長いと問題を出した。目の錯覚を利用した問題だ。アリババ神帝は頭を悩ませるが、お守り・クエッ丁吉にあっさりと同じ長さだと見破られる。サッカ鬼はアリババ神帝ににらまれ、タジタジになってしまう。
それでも懸命に、ガタガタの身体を押して決死の潜入作戦を敢行したというのに、ワンダーマリアが崩したシティ天井の瓦礫に押し潰され、助けを求めれば「お前たちなどどうでもいい」と六聖球ソードで攻撃される始末。サッカ鬼たちを助けたのは海母精だった。サッカ鬼たちは海母精の海よりも深い愛に触れ、涙を流して改心する。マリアに破壊されたヘブンシティの修復を手伝った。