ビックリマン☆モバイル 第20巻 魔落鬼

bikkurimanmobile20-25
天使のような優しい心を持ったモグラ悪魔。「~(だ)モグ」が口癖。もともとはスーパーデビルヘッドロココを倒すために送り込んだ殺し屋だったが、とても命令を遂行できるわけはなく、天魔界を逃げた「抜け悪魔」となる。次界道の砂漠地帯で、次界までの暗裏間道を掘りはじめた。次界を目指す天使やお守りが、これ以上犠牲にならないために。
暗裏間道作りには、天使・聖印天流とお守り・とんかっちが協力してくれるようになった。とんかっちの手作り弁当を持ち、聖印天流と力を合わせて穴を掘る毎日。モグラの手足とドリルのような鼻で穴を掘り、砂漠の上はサンドモービルのように移動する。天使たちと暮らすうちに、いつしか自分は悪魔ではなく天使だと信じられるようになった。聖印天流の悪魔よけも効かないくらいだ。
数年後、左膝に大ケガを負った一本釣神帝と遭遇。頭の穴から手を伸ばし、自分の調合した薬草を塗った。骨折級のケガでも数時間で完治するほど素晴らしい薬草だ。しかし一本釣神帝に悪魔と言われショックを受ける。天魔界から暗雲鬼自分を連れ戻しにやって来たこともあり、天使の心を持った悪魔の心は揺れ動く。
暗雲鬼の攻撃で倒れたとんかっち聖印天流。仮死状態のとんかっちを生き返らせるために、仕方なく暗雲鬼の逃走の手伝いをする。エリア上空の黒雲の中で暗雲鬼に捕らわれ、ヘッドロココを倒すよう強要されるが、できないと拒否。脱走者として処刑されたほうがマシと開き直る。しかし、とんかっちのことを持ち出され、また、今回協力すればもう自由の身(スーパーデビルには死んだことにする)といわれ、一度はヘッドロココたちを倒すことを決意するが…
結局は天使に攻撃を加えることをためらう。アローエンジェルを捕まえたまま砂に潜るが、とんかっちの信頼に応えて姿を見せた。暗雲鬼の魔落雷ショックで倒れたとんかっち聖印天流のために涙を流す。流した涙は水玉となった。次界道の砂漠地帯には、同様の水玉が無数に転がっている。それらは全て、天使の心を持った悪魔が、天使やお守りのために流した涙だったのだ。
その真実を知り、とうとう一本釣神帝も信頼した。一本釣神帝はその水玉を使い、暗雲鬼電吸波パワーによって弱らせる。最後は自分暗雲鬼と決着を付けようとし、催眠暗示で悪魔に戻されそうになるが、体の中からアローエンジェルが現れ言った。体の中はよい子ちゃんでいっぱい。
は悪魔ではない、天使だ。決意の平手打ちで、暗雲鬼天魔界まで叩き返した。寝込むとんかっち聖印天流のために料理の腕を振るう。元気になったらまた一緒に暗裏間道を掘ろう。砂漠に転がる無数の水玉には、植物の芽を植えよう。暗裏間道が完成し、砂漠が緑で潤う日も近い。
どうしてあんないい奴が悪魔に生まれたのだろうかと一本釣神帝。長い旅を通じ、本当の友情には天使も悪魔もないのだと悟ったヘッドロココ。天使とは何か、悪魔とは何か。聖魔和合について考えさせる悪魔だった。

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