聖動源に住む、粋でいなせな江戸っ子お守り。くさび打王の「とっつぁん」やヤマト神帝(ヤマト王子)とは古くからの知り合い。得意技は崩顔攻撃。力んで顔を風船かタコのように真っ赤に膨れ上がらせ、面白い顔で敵を笑わせる。もう一つの得意技は、自慢の腕力「つっぱりワンリキ」。ただ、つっぱりワンリキ発動時には、力むあまり崩顔攻撃も同時発動し、味方まで笑わせてしまう。
万リ鬼の前に「お化け～のお待ちなせ～」と登場し、崩顔攻撃で笑わせて力を抜けさせ、ギュウギュウしめつけの術を途中にして退散させた。しかし術の効果は残っている。くっついたヤマト神帝とアローエンジェルをつっぱりワンリキで引き剥がそうとするが、同時発動の崩顔攻撃で二人を笑わせるだけだった。
ヤマト神帝とアローエンジェルは似合いの二人だから無理に離す必要もないだろうとからかうが、とりあえずくさび打王の家に案内する。ヤマト神帝に、くさび打王は聖球を取られたショック病で寝込んでいると伝えた。案の定昔を後悔するばかりのくさび打王を止め、ヤマト神帝とアローエンジェルの魔縛りをちゃちゃーっと解いてくれと促すが、失敗。くさび打王の根性が足りないと言うと、アローエンジェルのウルウル瞳に見つめられ、慌てる。女の涙には滅法弱いのだ。
他に魔縛りを解く方法はないのかと問われ、くさび打王とともに口をつぐむ。夜中みんなが寝静まった頃ヤマト神帝に起こされ、その方法を尋ねられる。知らないフリをするが、ヤマト神帝に迫られやむなく口を割る。万リ鬼のギュウギュウしめつけの術は仲良しなほど効果がある。だから逆に、ケンカして心が離れ離れになれば自然と術も解けるという寸法だ。冗談半分に、ここはヤマト神帝のほうからアローエンジェルに冷たくあたるように勧めた。
だが、ヤマト神帝は本気でやってみると言う。二度と仲直りできなくなる危険があることを指摘し、眠るアローエンジェルの耳元で「ヤマト神帝の命はもらった」と囁く。すると「わたしが身代わりになりますの」とアローエンジェルの寝言が帰ってきた。ちくしょう、泣かせるじゃねえかと感動の涙を流す。
そこへ万リ鬼が襲撃する。ヤマト神帝はアローエンジェルにつらく当たり、術を破った。だが、アローエンジェルは泣きべそをかいて飛び去ってしまった。ヤマト神帝にもう少し優しく言ってもなあとこぼす。ヤマト神帝が万リ鬼と戦闘開始。くさび打王に命じられ、わかってらいと威勢よく、日出剣をくわえ込んで放さない万リ鬼の眼前で再び崩顔攻撃発動。万リ鬼を大笑いさせ、ヤマト神帝に勝利をもたらした。
消滅する万リ鬼に対しても根性が足りないとこぼした。涙をこらえるヤマト神帝の肩を抱き、万リ鬼を倒せたことがそんなに嬉しいか、思いっきり泣きねい、恥ずかしいことはねえ、泣きねえ泣きねえと自分も一緒に泣きはじめた。が、ヤマト神帝はアローエンジェルと仲違いしてしまったことを後悔していたのだった。翌朝、くさび打王がアローエンジェルを連れ戻しに行っている頃、ヤマト神帝は危険なゴロゴロ滝で打たれていた。それを帰ってきたアローエンジェルに、ヤマト神帝がどえれえことを始めちまったと伝えた。
劇場版「無縁ゾーンの秘宝」にも登場。お守り以外入れてはいけない天地球に、助士すいさいがヘッドロココたちを連れ込んでしまったことを咎めた。ヤマト神帝に腕を握りつぶされ(ヤマト神帝は普通に掴んだつもりだったが)、「天使は悪魔でーい!」と嫌悪感を露わにした。他のお守りたちとともに、神帝たちを追い出そうとしたが、天地球を無縁ゾーンの「鬼」から救ってくれた神帝たちに感謝する。最後には、助士すいさいとも手を繋ぎ、天地球の秘宝「お守りの心の力」を発揮して天地球崩壊を食い止めた。
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