ビックリマン☆モバイル 第23巻 神樹界の毛虫

bikkurimanmobile23-03
神樹界の森にいた大きな毛虫。円らな瞳、むくむくのクッションのような体、「キュピキュピ」という鳴き声。愛らしい癒し系のゲジゲジちゃん。静女天に捕まえられ、釣り竿の糸に下げられてフェニックスの顔面にぶつかる。静女天フェニックスを驚かせようとしたのだが、毛虫はチュピチュピとフェニックスの顔を舐め、すぐになついた。
フェニックスは悪魔と化したアムルのことと武器を失ったことで傷心していた。毛虫はそんなフェニックスを慰めるように、フェニックスの頭の上を這いずり回る。そのままフェニックスに付いて「沈黙の森」に向かった。だが、超法師フェニックスに独りで落ち着けるよう行くことを勧めた沈黙の森は、恐ろしい魔の森だった。
沈黙の森は訪れた者の心の影を実体化し、苦しめる。フェニックスアムルの影に苦しめられ、サラジンたち悪魔軍三幹部の影に怯え、デビルゼウスの影の甘い誘惑に乗り、アノドの影に全てを委ねいっそ楽になろうとした。赤い湖の藻屑となろうとした。だが、一緒についてきたがためにそれに巻き込まれた毛虫は、短い足をばたつかせて浮かび上がろうと必死にもがいた。
フェニックスは懸命に生きようとする小さき命を見、アンドロココの声に叱咤され、生きて戦う気力を甦らせる。フェニックスサイバーアップし、木の枝を手にアノドの影に向かって消魔鳳凰斬を繰り出した。アノドの幻影が消え、赤かった湖の水面は澄んだ水色に変わり、フェニックスの手には新たな武器・天聖剣が握られていた。
毛虫フェニックスに笑いかけると、湖の向こうに泳いでいった。するとアンドロココの姿が浮かぶ。神樹界の毛虫は、アンドロココフェニックスを導くために化身した姿だったのだ。フェニックスアンドロココの期待に応えるべく、天聖剣を掲げて吼え誓った。みんなのために、天地球のために、悪魔と戦うことを。

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