ビックリマン☆モバイル 第24巻 逆さ柿の木の実

bikkurimanmobile24-08
満怒ヒヒがおにぎりのお礼に神帝男ジャックに渡した柿の種。神光子が地面に植えて聖色光を当てると、芽ではなく根っこが生えてきた。根っこを上に、葉っぱを下にした「逆さ柿の木」の誕生だ。もう少し成長すると「歩く柿の木」になり、迷宮の出口まで案内してくれるという。だが、満怒ヒヒの言ったことはほとんどがウソだった。
青い柿の実が赤く熟すと、確かに歩くようにはなるのだが、迷宮の出口までは案内してくれない。その代わり、「いつもの物語」を始める。いつもの物語とは「サルカニ合戦」のこと。チョッキングが柿の実を食べたくなって取りに行くが、高所恐怖症のチョッキングは木の上まで登れない。そこに満怒ヒヒが現れて、スルスルと柿の木に登り、美味い実を次々と食べてしまう。
焦ったチョッキングが僕にもくれと言うと、満怒ヒヒはまだ青い柿の実を投げつける。不意を喰らったチョッキングは、そのため大ケガをしてしまう。くりの芯と、このエリアを通りかかった天使は、チョッキングの仇討ちをしなければならない。このエリアでは、その物語が永遠に繰り返されていた。
それが嫌でチョッキングは柿の木を切るようになったのだが、柿の木は実がなると必ずチョッキングの側に来てしまう。神帝男ジャック神光子が見守っていた柿の木も、逆様のまま歩き出し、開けた場所に出るとジャンプしてひっくり返り、地面に根を張った。その場ではチョッキングが震えて泡を吹いていた。柿なんか食べたくないと言って逃げるチョッキング
だが、柿の木は光の腕を伸ばしてチョッキングを捕まえる。そして、四方に光を発し、くりの芯神光子を巻き込んでいつもの物語を開始した。光は柿の実から発せられた。神帝男ジャックだけは木の幹にしがみついていたために死角になり、光を浴びず、物語に巻き込まれなかった。
絵本のような世界に神帝男ジャックも紛れ込みはしたが、物語には取り込まれない。チョッキングが食べたがっている柿の実を渡そうとしても、幽霊のように気付かれない神帝男ジャック満怒ヒヒが退治されたところで物語から現実世界に戻った。いつもなら柿の木は種に戻り、再び物語の始まる時を待つのだが…
物語の終わりに、満怒ヒヒ迷宮の出口(ウソ)を教える。それがいつものことだ。だが、ワンダーマリアが物語に介入し、六聖球ソード満怒ヒヒを凶暴化させたことで、かえって満怒ヒヒ神帝男ジャック神光子に完全退治されることになる。その結果、本来種に戻るはずの柿の木の実の一つが熟し、ニコニコとした顔を浮かび上がらせた。これが「逆さ柿の木の実」だ。
逆さ柿の木の実は地面に落ちてピョンピョン飛び跳ねる。「私に着いてきて、迷宮の出口に案内します」と言い、コロコロと転がっていく。昔話のままにしておけばいいものを、ワンダーマリアが余計な手出しをしたことで魔幻迷宮に異変が起きたのだ。親切なワンダーマリアさんのおかげで、天使たちは無事に柿の木エリアを抜け出すことができましたとさ、めでたしめでたし。

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