ビックリマン☆モバイル 第24巻 オニワトリ

bikkurimanmobile24-18
おとぎ話「みにくいアヒルの子」に登場する雌鶏のようなお守り。「おら~だ」「~してけろ」など訛りが酷い。元は聖(セント)スワンという天使だったが、ある日、迷路遊園地の警備に疲れて眠り込んだ隙に、魔ダックに呪いをかけられてしまう。醜い雌鳥の姿にされた上に、天使としての力を失いお守りと成り下がった。魔ダックに逆らうことができず、その手下となるしかなかった。
魔ダックから魔幻迷宮の警備を任されている間に、牛若神帝神帝フッドがそのエリアへ入り込んできた。神帝に手をかけることができずに放っておいたが、魔ダックに脅され牛若神帝神帝フッドを倒すことになる。茶屋娘に扮して油断を誘い、短刀を取り出して襲いかかる。が、あっさり避けられ神帝フッドに取り押さえられた。オニワトリはよく転ぶドジだった。
オニワトリは泣いて事情を説明する。魔ダックに逆らえず、仕方なく牛若神帝たちを襲ったこと。元の天使に戻るには、魔ダックの作った三つのゲームをクリアする必要があること。今までそのゲームに何度も他のお守りと挑戦したが、第一のゲームでさえクリアできないでいた。だが、この方なら、牛若神帝様ならできると瞳を輝かせる。オニワトリ牛若神帝に一目惚れした。
オニワトリ牛若神帝への恋心は、神帝フッドへの差別待遇がしっかりと物語っていた。茶屋では金の座布団。今度は赤いカーペットを敷いてその上を牛若神帝に歩かせる。ゲームまで案内する途中には、お茶を勧めたり弁当にしようとしたり肩を揉もうとしたり。オニワトリは肩揉みが得意らしい。牛若神帝には結構だと跳ね付けられるが、そんなに遠慮することはないと色目を使う。
そうこうしているうちに第一ゲームの扉の前に来た。オニワトリの腰にある鬼の面が扉を開ける鍵になっている。第一ゲームは「空飛ぶ的」。飛んでくる的を一羽でも逃がすとクリアできないようになっている。神帝フッド聖気理力の矢で簡単にクリア(間の抜ける応援をしたために神帝フッドをズッコケさせたが)。
一羽の的に狙われた時、牛若神帝にかばわれた。オニワトリはそれを押し倒されたと勘違いし、牛若神帝の嫁宣言をする。牛若神帝は言い訳するが、オニワトリはそれを相思相愛の照れ隠しだと思い込んだ。第二のゲームは「隠れている魔生物を探し出して倒す」。牛若神帝聖笛でジャングルの魔生物を簡単に探し出した。
いい男は何をしても絵になると、聖笛の音色にうっとり。オニワトリ牛若神帝が魔生物に背後から襲われた時、助けようとしてかえって牛若神帝に顔面を踏み付けられることに(踏み台にされた)。でもこれくらい何ともない、丈夫でないといい女房にはなれないと、すっかりその気だ。
第三ゲームは湖の中の小島を捜せばいいのだが、たどり着いたのは真っ暗闇に無数の鏡だらけの世界。三人別々に出口を探すことになったが、愛する者はいつも一緒でなければならないとオニワトリ牛若神帝のもとに戻る。だが、その時に牛若神帝の本心を知ってしまう。迷惑だったなんて。オニワトリは「穴があったら入りたい」と走り去った。
カラクリフクロウに捕まり、無数に分裂したオニワトリ牛若神帝たちはゲームをクリアする前に、本物のオニワトリを捜さなければならなくなった。いったいどれが本物のオニワトリなのか。いくら捜し回っても見つからなかったが、牛若神帝が「穴にあったら入りたい」という言葉を思い出し、オニワトリは助けなんて求めておらず独りで落ち込んでいるだろうと推測。神帝フッド神鐸剣の刀身で位置を探り、どうにか見つけ出した。
オッチョコチョイの早合点。オニワトリは天使に戻らないほうがいいと自分を責める。だが、それでも手伝ってくれるという牛若神帝のために、天使に戻ることを決意。鏡の世界を脱出し、湖の小島を見つける。四つ目の鬼の面を小島の石積みにはめ込むと、呪いを解く粉の入った袋が出てきた。だが牛若神帝に粉をかけてもらっても、天使に戻らない。
そんな時に魔ダックが出現した。魔ダックの必殺「黒鳥魔染」(こくちょうません)が生じさせた底無し沼に牛若神帝神帝フッドが沈む。オニワトリ牛若神帝を助けたいという想いが、天使の力を甦らせた。オニワトリの姿はそのままだが、ただの短刀が聖スワンの武器「垢素(こうす)パワー棒(スティック)」に戻ったのだ。牛若神帝神帝フッドを助け出し、怒りの形相で魔ダックを追い払うと、オニワトリは力尽きて湖に落ちた。その時だ。呪いが解けて聖スワンに戻ったのは。

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