ビックリマン☆モバイル 第25巻 魔次郎べ

bikkurimanmobile25-15
まじろべフレスコング族の一人。団栗(どんぐり)のようなヤジロベー(釣り合い人形)悪魔。「おら~だべ」が口癖。マルコに「おっちゃん」と呼ばれる年代。地面を傾けて相手のバランスを崩す魔力を持つ。上半身と下半身が別パーツになっており、魔力を発揮する際は上半身(団栗)だけになって自らの体を傾ける。同種の能力を持った次代バランサンとはライバルだが…
団栗の背比べとは行かない。先に地面に落ちたほうが負けという平均台の上でのバランス対決、これまでの199戦一度たりとも勝てたことがなかった。血の汗にじむ特訓の末申し込んだ200戦目、力んで自分の限界ギリギリの傾きを出すが、バランサンにはあくびをして軽く受け流される。ちょっと本気になったバランサンが波打たせた平均台に耐え切れず、無念の200連敗を喫した。
賞品に賭けていたまんじゅうをバランサンに持っていかれ、悔し泣きしていたところにサイキュロスが通りかかった。邸に案内され、思わぬパワーアップ話を持ちかけられる。サイキュロスの子分となることが条件だったが、バランサンに勝つためなら何でもするという気概を見せた。その覚悟とバランサンへの憎しみが、サイキュロスルーツパシーによって何倍にも引き上げられる。
魔力の増大とともに体も二回りほど巨大化し、鋭い牙が何本も生え、悪魔らしい風格を備えた魔次郎べ。まずはサイキュロス坊ちゃんの子分として、マルコベイ・ギャルズへの仕返しを代行する。ビックリ学園近くの公園のジャングルジムの頂上に立ち、体を傾けると、地面に対して垂直に働いていた重力が、斜め45度くらいになった。つまり、大地全体が急斜面と化したのだ。
もはやバランサン一人さえ転ばせなかった魔次郎べではない。ビックリ村では地面を転がり落ちていく者が続出する。それでもスケボーやローラースケートを楽しむマルコベイ・ギャルズがいたために、もっと体を傾けた。すると、重力が地面に対してほぼ平行、大地全体が登坂角90度(垂直の壁)に迫る超急斜面と化す。空を流れる雲が真下に垂れ下がるという光景が見られた。
ビックリ村はさらなる混乱に包まれるが、マルコたちはますます加速するスケーティングにエキサイト。ブランコに座っていたサイキュロスが誤って落下し、逆方向に地面を傾けて助けようとしたが、間違えてマルコを拾った魔次郎べ。サイキュロストジックバラに助けられ、さすがにもう魔次郎べを止めるべきだと思ったが…
サイキュロスの手を離れた魔次郎べが暴走を始める。地面を傾けるだけでなく、天地を逆転することも可能になったその力。ヘッドロココの平衡感覚を狂わせて返り討ちにし、バランサンとのシーソー対決にも圧倒的な勝利を収めた。本気のバランサンでさえ、パワーアップした魔次郎べのバランス絶技には敵わなかったのだ。が、さすがに調子に乗りすぎたようだ。
バランサンから勝ち取った200戦分のまんじゅうをモグモグ食べてブクブク肥大化。最後のまんじゅう二つをマルコに取られた時、マルコのバランスを崩そうとしたが、重くなった体が地面に埋もれて身動きが取れない。そして、オズコッキースーパーデビル教頭サイキュロスから手痛い報復を受けることになる。調子に乗るのも食べるのも、何事もほどほどに、という教訓だ。

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