ビックリマン☆モバイル 第25巻 綿破メフィスト

bikkurimanmobile25-17
わたはメフィストフレスコング族の一人。綿菓子悪魔。食いしん坊マルコも形無しのブラックホールのような底無し胃袋を持つ。どこからともなくビックリ村に現れ、食べ物を求めてさまよい歩く。聖(セント)グミンゴの茶店で「まんじゅうおくれ」とねだるが、無一文のために冷たくあしらわれる。さらにさまよった先で、サイキュロスの重箱弁当が目に入った。
サイキュロスの弁当を無断で食べた罰として、ルーツパシーでこんがり焼かれる。何でも言うことを聞くから許してと懇願すると、早くも腹の虫がなる。あんな弁当では、千人分食べても腹いっぱいにならないのだ。サイキュロスはこの意地汚い悪魔を「使える」と思った。マルコに給食のまんじゅうを横取りされた腹いせに、村中のまんじゅうを無くしてやろうと企む。
翌日、サイキュロスに命じられ、まんじゅうの森聖グミンゴの茶店からまんじゅうを根こそぎ葉こそぎ奪う。その翌日には、ビックリ学園の給食を狙った。やがては村中の食料品店を襲い、ビックリ村を食糧難に陥れる。村中の食べ物があらかた消えた二日後、生徒たちが持っていた残り少ない食べ物を独り占めしようとするスーパーデビル教頭を襲撃した。
スーパーデビル教頭の悲鳴を聞きつけたマルコたちは、ようやく村の食糧難の原因がこの悪魔にあることを認識する。綿破メフィストの腹は満たされずにいた。「腹減った、何かおくれ」とねだると、マルコたちが怒りに燃えて攻撃を仕掛けてくる。だが、綿破メフィストの綿菓子のような体にはダメージを与えにくい。
マヤセッ剣の光輪は貫通し、星氷剣の冷気は表面で拡散し、聖コインつぶてはめり込むだけ。綿破メフィストは体を回転させて聖コインつぶてを返し、マルコたちを寄せ付けない。だが、ペロポネ剣のロープと聖フックの糸に拘束され、マルコたちから袋叩きに会う。いくらダメージを受けにくい体でも、逃げる隙もないほど寄ってたかって攻撃されてはたまらない。
陰から様子を窺っていたサイキュロスはそそくさと立ち去ろうとするが、夢でダークマターからブーメランを授かっていたことを思い出した。試しにブーメランを綿破メフィストに投げてみると、強力なルーツパシーが放射され、マルコたちを弾き飛ばし、綿破メフィストをパワーアップさせる。特にパワーアップしたのは、綿破メフィストの貪欲さだった。
綿破メフィストは、どうして食っても食ってもこんなに腹が減るのか、自分でも分からないまま食らいつづける。畑の大根を吸い込み、池に泳ぐ鯛焼きを池の水ごと吸い込む。体はドンドン大きくなっていくのに、それに反比例するように空腹感は増していく。ついには、村の建築物まで食い物に見えてきた。サイキュロスの家がウェディングケーキに見える。
サイキュロスはブーメランを投げて綿破メフィストを追っ払おうとするが、そんなことしてはもっとパワーアップしてしまう。慌ててブーメランをしまおうとすると、綿破メフィストの舌がブーメランを絡め取った。だが、さすがの綿破メフィストダークマター魔力がこもったブーメランを消化することはできないのか、不味そうにすぐに吐き出した。
サイキュロスの家を食べた次は、ビックリ学園の校舎が三段重ねの特大ケーキに見える。このままではビックリ学園が食べられてしまうところだったが、プッチーが持ってきた「まんじゅうの木」の鉢植えを見て方向を変える。まんじゅうを食って力を回復したマルコ和成光拳とアッパーに倒れる。が、マルコはすぐにエネルギー切れ。思いっきり殴り返し、マルコを踏み潰そうとした。
その時、プッチーが持ってきた鉢植えにもう一つ「まんじゅうの実」がなった。プッチーマルコに向かって投げたまんじゅうが満月と重なる。綿破メフィストは月を巨大まんじゅうと思い込み、空の彼方へ泳いで消えていった。ビックリ村の食糧危機が去ってしばらくしてのこと、三日月を見たベスタニヤ綿破メフィストが月を食べたのだと想像する。月はまだ食べられていなかったが、綿破メフィストは本当に月までたどり着こうとしていた。その後、ビックリ村の月と綿破メフィストがどうなったかは分からない。

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