ビックリマン☆モバイル 第25巻 ダークマター

bikkurimanmobile25-27
「源層大魔性ブラック祖」と呼ばれる闇の神。「大(ビッグ)ポリニア」の奥深く、源層界の闇が集まる「源層大魔テーション」というエリアに君臨し、その力は超聖神に匹敵するとまで言われる。聖神ナディア異聖メディアの二神の力をもってしても倒すことはできない。絶対の孤独と静寂を好み、時間が止まり記憶を失くす、漆黒の闇の世界を築き上げようとしていた。
両手から放つ暗黒の光雲「大魔流雲」、全身あるいは口から放出する暗黒の雪「究極大魔性」は、浴びた者の悪の心を呼び覚ます。燃え盛る暗黒の炎を撃ち出す「大魔引」は、標的を吸引するように食らいつく。指先からほとばしる暗黒の雷「ダークサンダー」は山一つ軽く消し飛ばす。他にも超時流の竜巻を起こすなど、もはや歩く天災だ。自身の巨大幻影を映し出すこともできる。
かつては魔性暗黒ゾーンからスーパーデビルを生み出し、ブラック戒律を与えて闇の世界を築かせようとした。スーパーデビルの生みの親であり、ブラック祖とはブラック戒律の教祖という意味だ。スーパーデビルが敗れ、他の悪魔王の誕生を画策していた頃、マルコたちが「特別箱」(大ポリニアの入り口)を開けたために、外界に直接干渉する機会ができた。
マルコたちが十二の聖宝石(セント・ジュエル)を集めた影で、対となる十二の「黒宝石」(ブラック・ジュエル)も一箇所に集まる。聖宝石曼聖羅からの大洪水を防いだ後飛び散り、黒宝石も飛び散ろうとしたが、ダークマター黒宝石を抑え込んで放さなかった。分散しようと凄まじいエネルギーを発する黒宝石を、闇の新世界「黒(こく)天魔界」作りに利用しようと考える。
特別箱の中に落ちたマルコたちの時間と記憶を奪い、ビックリ村に閉じ込める。ビックリ村はまた、ダークマターが新たな悪魔王として目を付けたサイキュロス覚醒の舞台となった。ダークマターは夢の中でサイキュロスに接触し、ルーツパシーを高めるブーメランを贈る。そして、邪心が最高に高まったサイキュロスを、黒天魔界の魔王子ドラキュロスに変化(チェンジ)させた。
準備は整い、本格的に黒宝石の力を解放しはじめる。ボヨヨン湖から黒いドロドロとした粘液を広げ、「ダークマターの巣窟」を形作るとともに、ビックリ村を黒い粘液の海に沈めた。次界も極寒の地に変える。スーパーデビルブラックゼウスを召喚し、大魔流雲で凶悪な悪魔に戻し、ドラキュロスとともに闇の世界を築くよう命じた。
捕らえたオズコッキーベイ・ギャルズ次界の中でも特に優れた戦士たちだと認め、部下に誘う。曼聖羅の女王であるプッチーの協力もできれば欲しかったが、断られる。所詮は余興。ダークマターは別段惜しむ様子もなく、黒宝石の力で聖宝石の光を消し、ハートタンクエリアを闇に染めようとする。
後少しで十二エリア全てを闇に変えられるところで、マルコがかくれんぼしようと言ってきた。ダークマターは無視しようとするが、マルコの「じゃんけん」の大声に思わず反応。マルコはチョキ、ダークマターはパーで負け。おまけに黒宝石を抑え込んでいた手を放してしまったことで、黒宝石は方々に飛び散った。黒い粘液の海が消え、封じていたマルコたちの記憶も戻る。怒るダークマターマルコたちを中に残したまま、巣窟を自らの手で打ち砕き、ドラキュロスを抱えてビックリ村を後にした。
ドラキュロスを擁した「魔漆黒船」の船首に立ち、次界に侵入し暗雲をもたらした。ダークサンダー次界の山々を打ち砕き、その圧倒的な力を誇示。巨大な幻影を空に映し、次界を支配下に置くことを宣言する。黒宝石がなくとも、ドラキュロスがいる限り、その計画は確実に成功するはずだった。しかし、P・M・F・G(ピア・マルコ・フル・ジャイケット)との戦闘中、突如現れたエズフィト王国の魔子クレオクフに、魔漆黒船ともどもドラキュロスを奪われてしまう。
ダークマターマルコとの戦いを中断し、魔漆黒船エズフィトに到達する直前、巨大幻影の姿で立ち塞がる。魔漆黒船にはドラキュロスに洗脳されたマルコたちも乗っており、和成光拳で巨大幻影を消し飛ばされた。エズフィトでは究極大魔性の黒い雪を降らし、エズフィトの民を魔性化する。ドラキュロスはそのパワーに怯えるだけだった。だが、ドラキュロス内裏ネイロスにパワーアップし、暗黒太陽たるその光でダークマターの闇を打ち消した。
マルコたちがエズフィトから帰還すると、次界ダークマターの影が覆っていた。ダークマタードラキュロス抜きで、自らの手で次界黒天魔界に変えようと動き出したのだ。究極大魔性次界の民を聖魔和合以前の狂暴な悪魔に変え、聖火光に攻め入ろうとした。P・M・F・G大魔流雲で魔性化を図り、ドラキュロスより強力な超悪魔になることを期待したが、聖ジュピタス聖マーキュリーンの出現で逃げられる。再び聖火光の攻撃に入った。
闇の力を撥ね退ける光の力「聖火光完全防備システム」を打ち破るべく、非流層から若魔祖王ブラックゼウス阿修羅スーパーデビル復活させる。防備システムを突破し、聖火光を最後の一吹きで消そうとしたところにマルコが現れた。光り輝く太陽の子、サン・マルコに対抗するために、ブラックゼウススーパーデビルと一体化して闇の力を放つ。だが、「蛇爛動剣」(ジャランドウケン)の波動を浴びて、「創陰陽パワーボール」の中に封印されてしまった。
闇の神たるダークマターは、自然現象としての影も司る存在だった。ダークマターの封印は世界から全ての影を奪った。光だけとなった世界は、次第に灼熱地獄の様相を帯びてくる。次界だけでなく、エズフィトも大干ばつに見舞われていた。世界には闇も必要だったということだ。かといって、ダークマターの封印を解くのは危険。そこで、新世界創造が急務となった。世界を作り変える「聖(セント)コアポイント」の争奪戦、最後の戦いが始まる。
その戦いには、ダークマターの大魔テーションも参戦した。ダークマターは、エズフィト次界の戦いに心痛めるクレオクフの心の影を突き、創陰陽パワーボールを切らせ、封印から脱出。クレオクフを操り、サン・マルコを光も時もない源層大魔テーションに誘い、記憶を奪う。源層大魔テーション聖コアポイントへ向けて移動させるとともに、エズフィト面々の記憶を奪う。内裏ネイロスと一戦交えた後、時が止まり記憶を失くす闇の世界の誕生に向けてラストスパートをかけた。
最終的には、アレキサンマルコの創造した「新河系」(しんがけい)に統合される。光あるところに必ず闇あり。聖宝石黒宝石の調和が生み出す新世界に、源層大魔テーションも永遠(とわ)に生き残れることになった。闇の源層大魔テーションから光の次界を見上げるダークマターの姿は、光への憧れを示しているようにも見える。
のどかで楽しいビックリ村を創ったダークマターは、実はそんなに悪い人ではないのではないか。プッチーはそう思った。ダークマターの心の影の影、すなわち光の部分が無意識のうちに投影された世界。それがビックリ村といえるのかもしれない。マルコたちと仲良くなりたくても素直になれなかったサイキュロスと通じるところがある。
懸賞ビデオ「西暦1999ファンタジー~ピアマルコの挑戦~」にも登場。大ポリニアに迷い込んだマルコたちの前に現れ、「地獄の案内人ダークマスター」を名乗り、マルコたちとブラックゼウスを西暦1999年のTOKYOに落とした。マルコたちはそこで、マコトという人間の少年と、その妹のマリという少女に出会う。ブラックゼウスはノストラダムスに予言された恐怖の大王として降臨した。

・技
大魔流雲
究極大魔性
大魔引
ダークサンダー

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