ビックリマン☆モバイル 第26巻 ギガダロス

bikkurimanmobile25-03
対天使用の秘密兵器として造られた魔ボットデビルゼウスが幹部らにも極秘裏に製造させていた。搭乗者不要の自律思考型のロボットだが、余計な感情は持たない完全な戦闘マシンで、言葉を話さず「ギーガー」と咆哮するだけ。悪魔の苦手とする超聖理力の結界内でも自由に動くことができ、聖樹王国への総攻撃の主戦力に投入された。サラジンが命令を下す。
二本の角の間にエネルギーを集約して放つ破壊光線は、魔スターP爆裂滅殺砲の数百倍以上の威力を誇る。レジスタンスが超聖理力で強化した神樹界の結界を簡単に貫き、聖樹王国を揺るがした。聖樹王国にとどめの一撃を放とうとした時、飛来したヘラクライストに殴り飛ばされる。立ち上がりヘラクライストと対峙、戦闘を開始した。
ビーム兵器などの搭載火力はヘラクライストと同等だが、本体のパワーはやや劣るようだ。力比べに負け、押されて山に激突。跳ね上がったところに飛び蹴りを喰らい、地面にめり込んだ。すぐさま起き上がり角から放電するが、ヘラクライスト胸部の魔塵クリーンに吸い込まれる。たじろいだところを殴り飛ばされ、山に深々と埋まった。
「表へ出ろ」と挑発される。油断したヘラクライストの右肩装甲を光線で破壊し、間髪入れずに闘牛のように突っ込み、角でヘラクライストの腹部を突き刺した。だが、角を引き抜かれて投げ飛ばされ、右角をへし折られる。このままでは敗北必至だったが、サラジンマーニャを人質に取ったことで、ヘラクライストが無抵抗になった。
両肩に砲門をせり出し、強力なエネルギー砲を直撃させる。倒れたヘラクライストの角を持って起こし、剣のようなスパイクの伸びた腕で滅多打ち。ヘラクライストマーニャに向かって伸ばした右腕を切り落とした。だが、フェニックスたちにマーニャを救出されたことで、ヘラクライストの反撃が始まる。
片方の角を失ったことで角からの破壊光線を撃つことはできなくなったが、胸部眼(アイ)とナックル部からも破壊光線を発射することができる。四箇所同時発射でヘラクライストを攻撃した。ヘラクライストには手首の砲門からのエネルギー波で反撃され、そのまま撃ち合う。頭部と右脇腹のメカを露出し、右腕を欠損する大ダメージを負った。
ダメージはヘラクライストと五分。一気に決着を付けようと、両肩の砲門を伸ばして最後のエネルギー砲を放つ。ヘラクライストが背中に隠し持っていたメガミックスビーム砲とぶつかり合い、天地を揺るがす大爆発が起きる。天地球から宇宙空間にまで立ち昇る爆炎の中で爆発崩壊し、一部の残骸を残して消滅した。
こうして、古代から甦った聖ボットと、最新悪魔科学が生み出した魔ボット、聖魔巨神ロボット同士の対決は、壮絶な相打ちを迎えたのである。ギガダロスを失ったことは悪魔軍にとって大きな痛手。その責任を追及されたサラジンは、デビルゼウスに見限られ、軍を追放されることになる。責任の一端はヘラクライストをむざむざと甦らせたアムルにも問われた。

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