ばやしトト。エズフィト五人囃の一人。「～おじゃる」が口癖。トーテムニマルの神殿内に雛壇があり、下から二段目(上から三段目)に五人が並ぶ。技術者兼演奏家。魔子クレオクフ指揮の下、巨(ジャイアント)テラトリスの建造に取りかかるとともに、和楽器の演奏で皆の耳と心を和ませる。トトは笛の奏者。笛を戦闘に用いることもある。
クレオクフが次界にマルコ討伐に向かうことになり、留守中の巨テラトリス建造を任される。次界へ向かうための小型艇ピコ・テラトリスは準備完了しており、クレオクフからいつもながら良い手際だと褒められた。侵入者を報せる警報が鳴り響くと、曲者は我らにお任せをと言ってただちに出撃した。
巨テラトリス内の吊橋でマルコたちを待ち受ける。トトは一番手に名乗り。組体操で扇中央に位置した。オズにマヤセッ剣で吊橋を切り落とされ落下する。翼で制動をかける暇がなかった。オズたちはバイオバイザで逃げるが、巨テラトリスの構造を熟知する五人囃は難なく先回りをする。
巨大な壁でオズたちの行く手を塞ぎ、レリーフの姿でオズたちの前に出現。今度は逃がさんぞと、レリーフの石板に乗って追跡した。ピコ・テラトリスの格納庫に逃げ込まれ、魔考器財に支障があってはならないと分かれて探す。だが、オズたちにピコ・テラトリスを奪われ、振り払われてしまった。
内裏ネイロスがサン・マルコを魔漆黒船に招いた時は、五人囃の演奏でマルコの食べるまんじゅうに「自慢囃子」を仕掛けた。真相を探りに来た聖ビーナシスには「うそつき囃子」をかけて追い返す。五人囃の囃子は、聴いた者の言葉をそれに応じた定型句に変換してしまう。マルコは「俺は偉い、お辞儀をしろ」、ビーナシスは「内裏ネイロス様は、本当に立派なお方なんです」としか話せなくなった。その呪いは、ネイロス自らマルコにとどめを刺そうとする際に解いた。
聖(セント)コアポイントを巡る最終決戦では、ネイロスが出現させた巨大バット魔身前で次界勢と乱戦を繰り広げる。トトはオズと切り結んだ。五人囃はマルコが巨大バット魔身を破壊したことで退却、同じくマルコが破壊した巨テラトリスの修理に取り掛かり、すぐにも復旧させた。そして、新たに投入された巨(ジャイアント)スフィンクス獣で出撃する。
だが、防御の手薄になったエズフィトをダークマターに襲われ、内裏クレオクス妃と民の記憶を消されてしまう。三人官女・五人囃・両大臣はダークマターを倒そうと挑みかかるが、あっさり返り討ちにあって全員記憶を消されてしまった。アレキサンマルコが新河系(しんがけい)にエズフィトを統合したことで、記憶を失った者たちも元に戻る。
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