ビックリマン☆モバイル 第20巻 一角キング

bikkurimanmobile20-08
聖刺客神の一人。孤独の美形天使。恐ろしいほどのナルシシスト。手鏡(命の次に大事)で自分の顔を眺めては、自分でも怖いほどの美しさであると酔いしれる。だが悩みが一つ。自分につりあう花嫁がいないこと。最低限でも天聖女子大を首席で卒業し、偏差値70以上で、天聖界一の美しさの、家柄はお嬢様の天使でなければならないという。
昔はそこまで自信過剰ではなかったが、女の子天使にもてすぎたせいで、今ではすっかり自信をもちすぎてしまった。一種の女性不信に陥り、天聖界には自分に相応しい花嫁はいないと、理想の花嫁を探すための旅に出た。それからはや数年。自ら築き上げた一角エリアで移動しながらの旅は、螺エリア周囲の気流域にさしかかった。
庭園の泉にアローエンジェルが落下したことで、二時間かけてセットした髪がズブ濡れになる。それを斬新なプロポーズ方法だと思った。わざと怒らせて気を引こうとしているのだと。花束一つ持ってきていないのも、ヤマト神帝の名前を出して嫉妬を煽ろうとするのも、アローエンジェルのやることなすこと全て新しいプロポーズだと思い込んだ。
罪な美しさ。天聖界では、振り払っても振り払っても求婚者が絶えなかった。アローエンジェルのこともそう決め付けたのだ。だが、残念ながら基準以下だと断る。身長は低い、偏差値も高くなさそう、品もいいとはいえないし、天聖女子大も出てはいないだろう。好き放題いうと、逆にアローエンジェルから怒られた。格好なんて気にせず一生懸命に行動するヤマト神帝に比べ、ヘラヘラ笑って何もしない最低の男だと。
フッたはずがフラれた。自分史上初の経験だ。はじめは自分の美しさを理解できないアローエンジェルに怒りを覚えたが、次第に何とかして振り向かせようと躍起になる。切れ長の瞳で見つめると、アローエンジェルはいつの間にかドレス姿になり、城の中の玉座の間のような部屋にいた。ヤマト神帝とやらにはこんなことはできないだろうと軽く自慢するが、アローエンジェルは美しければいいのかと反論する。美しいものに惹かれないアローエンジェルのことが理解できなかった。
去ろうとするアローエンジェルを引き止めた拍子に、手鏡を落とし割ってしまう。命の次に大事な鏡だ。怒り、アローエンジェルを城から追い出した。アローエンジェルの言葉が気になりつつも、美しさが全てだと自分に言い聞かせる。家来のお守り・狐火鈴が仲直りさせようとアローエンジェルを連れてきたが、怒ってまた追い返そうとする。気まずい雰囲気が流れた。
そこに怪虎師が襲撃する。自慢の城を破壊され怒り、バラの舞い散る不思議な空間に怪虎師を閉じ込めた。しかし、悪魔軍の侵攻で天聖界が荒れ果てたと聞かされ、自分天聖界を離れている間にそんなことになっていたとはと動揺する。責任を感じながら柱にもたれかかり、崩れる城に巻き込まれた。
フラフラと城の外に出ると狐火鈴が倒れていた。アローエンジェルが手鏡を直してくれたことと、怪虎師アローエンジェルが連れ去られたことを聞く。すると、アローエンジェルを悪魔の手から取り戻すべく、闘志を奮い立たせた。ヘラヘラと笑うばかりが能じゃないところを見せてやろうと、先祖伝来の一角聖獣メットを合着し、いざ出陣だ。
聖恵の盾で高魔力角をひん曲げ、魔牙もぎり剣(ソード)でもぎり取る。アローエンジェルを人質にする怪虎師の背後を瞬く間に取り、喉元に剣を突きつける。怪虎師はたまらず退散した。戦いが終わり、アローエンジェルが壊れた城を自分のせいだと謝るが、気にすることはない、また造ればいいと微笑んだ。ヤマト神帝たちが降ってきてまた髪がズブ濡れになるが、もうあまり気にしない。アローエンジェルの髪を気にするくらい余裕がある。アローエンジェルとはすっかり仲良しになり、美男美女カップルのようでヤマト神帝を嫉妬させてほどだ。
ヘッドロココに話を聞いて安心した。天聖界は悪魔に荒らされはしたが、ほとんど荒野なんてことはない。ヘッドロココに花嫁探しをしているなんてもったいないと、天聖界に戻るように勧められる。今回のことで目が覚めた。理想の花嫁とは、完璧な基準に達した天使のことではない。あのような悪魔を野放しにはして置けない。天聖界のために戦うことを決意すると、ヘッドロココたちを螺エリアに送り返した。アローエンジェルをふと切なそうに見つめ…。
新ビックリマンにも登場。聖魔和合後は、オパザードオパジュエルの番人を務めることになる。その頃になってもまだ理想の花嫁には出会えていないようだが、いずれ天使(か、あるいは悪魔の)女性かと結婚するのは間違いない。子孫に天使系の「次代」、ベリー・オズがいるのだから。

・装備
魔牙もぎり剣(ソード)
聖恵の盾
一角聖獣メット

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