ビックリマン☆モバイル 第25巻 花貧5僧

bikkurimanmobile25-14
はなびんごそうフレスコング族の一人。サイキュロスが「子ども悪魔百科事典」第16巻から召喚した。バカッチョの洗礼を受け、子分になるように迫られる。嫌がる素振りを見せると、またバカッチョを付けられるのかと思って頭を抱えて怯えるが、差し出しされたのは好物の「火薬ダンゴ」だった。火薬ダンゴ一年分で契約成立。ベイ・ギャルズへの仕返し代行を請け負う。
「花貧ビンビン5僧分身の術」。細い首をろくろ首のように伸ばし、頭をひっくり返す。すると線香花火のような頭から、線香花火が弾けるように小さな顔の付いた「玉」が五つ垂れ下がった。「貧乏子」(ビンボーゴ)と呼ばれるそれらの「玉」は、一つずつベイ・ギャルズメンバーのもとへ向かい、さも他のベイ・ギャルズが寄ってたかって自分の悪口を言っているかのように思わせる。
サイキュロスの思惑はベイ・ギャルズの仲違いにあった。ベスタニヤ以外のベイ・ギャルズは貧乏子にすっかり扇動され、大ゲンカを始める。花貧5僧は役目を終えて、報酬の火薬ダンゴを楽しみながら住処に帰る。その途中、ヘッドロココが現れて低空飛行で周回した。火薬ダンゴを奪いにきたのかと思って身構えると、ヘッドロココは小さな底無し池に頭から突っ込んだ。
このヘッドロココの謎の行動で、池の水が勢いよく跳ね上がる。花貧5僧は水が大の苦手。水に浸かると死んでしまう。そのために傘はいつも手放せない。傘を広げて池の水をやり過ごすと、今度はしくしく泣く声が聞こえてくる。ベスタニヤベイ・ギャルズ同士のケンカを憂えて泣いていた。
水が苦手な花貧5僧は、湿っぽい話にも弱い。すぐにもらい泣きする。心が寒いというベスタニヤに、大事な火薬ダンゴを一袋分け与えた。ベスタニヤ花貧5僧こそがベイ・ギャルズの友情を崩壊させた張本人であることを知らず、優しいおじさんと思った。花貧5僧もまた、ベスタニヤが当のベイ・ギャルズの一員であることに気付かなかった。
お互い知らないことはまだあった。味わい爆発の火薬ダンゴは、熱に強い花貧5僧にとってはいいおやつだが、それ以外の者が口にしては大変危険なのだ。火薬ダンゴのせいでベスタニヤが高熱にうなされることになる。そんなこととは露知らず、砂漠の住処で寝ていたところをサイキュロスに叩き起こされる。
ベスタニヤの熱を下げるために、水の次代フラッシュドンを捜しにきたマルコベイ・ギャルズ(誤解が解けた)。サイキュロス花貧5僧に、マルコたちは雨乞いにきたと吹き込んだ。水に弱い花貧5僧は怒りに燃え、レンガの家を吹き飛ばし、炎を上げてマルコたちのもとへ飛来する。足から出した無数の巨大ネズミ花火から火柱を立ち昇らせ、マルコたちを取り囲んだ。
激しい炎熱にマルコたちは昏倒するが、それがかえってフラッシュドンの呼び水になった。花貧5僧は天敵ともいえるフラッシュドンから逃げようとするが、サイキュロスから火薬ダンゴ十年分を差し出され再びマルコたちをやっつけようとする。が、フラッシュドンの「稲妻走り瞬沈(シュンチン)シャワー剣(ソード)」が巻き起こした大波に、やはり逃げることを決意する。
迫る大波からは逃げ切れそうもなかったが、意外というか当然というか、マルコが大きな傘で助けてくれた。マルコ花貧5僧をなかなか面白いヤツと見込み、その炎でまんじゅうを焼いてほしいと思ったのだ。誰とでも友達になろうとするマルコの明け透けのなさに心打たれた花貧5僧は、サヨナラと言わずにアバヨと言って去っていく。火薬ダンゴ百年分にも、もう見向きもしなかった。

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