悪魔の母と呼ばれる魔増妃。魔紀元前(天聖界と天魔界が分裂する以前)より存在するノアフォームが、周期的に訪れる魔狂期に突入することで魔胎伝ノアに変身する。魔胎伝となったノアは聖心が抑えられ(ノアフォームは悪魔だが源層界存心という聖なる心を持つ)、魔性がより強く表出して狂暴化。魔力は数倍に高まり、無敵の強さを発揮するようになる。
魔狂期のノアは一種の産卵期だ。背部の胞袋が膨らみ、そこからいくつもの悪球を産み落とす。悪球とは悪魔の入った卵のようなもので、再生魔鬼(バクテ裏闇・コケ裏闇・イバ裏闇)などの強力な悪魔が誕生する。ノアが悪魔の母と呼ばれるゆえんだ。サタンマリアの誕生した悪和合球は、悪球の中でも特に強い魔力を宿していた。
悪球悪魔とサタンマリアは全てノアの子どもだが、ノアはマリアに対してひときわ強い感情を抱いている。それは悪魔には珍しい親子の情だ。魔性に狂う魔狂期のノアといえど、母としての愛情は変わらない。無縁ゾーン出口から程近い場所にある悪球エリアで、サタンマリアのパワーアップのために一肌脱ごうとしていた。
ヘッドロココに一蹴されたサタンマリアを助けに出現。口から吐き出したシャボン玉のような透明の球体に牛若・フッド・ピーター・一本釣の四神帝を閉じ込め連れ去る。悪球エリアで四神帝から理力エネルギーを抽出し、空の悪球に集める。神帝の理力エネルギーをサタンマリアのパワーアップに利用しようというのだ。
ノアは大きくなったサタンマリアを感慨深げに見つめ、頭を撫でようとした。しかし、サタンマリアは悪魔に親子の情は不要だと、意地を張って一人でヘッドロココと戦いに飛び出してしまう。ノアは娘の意志を尊重し見守ることにするが、やはり放っておくことはできなかった。大事な娘の顔を傷つけられたことに激怒し、ロココたちを悪球エリアに次元移動させる。
右ひざに潜む魔性の獣、魔守護団(ましゅごドン)から魔守護団バリヤーを放射。超音波を思わせるリング状の怪光線で、ヘッドロココの放つ聖架楯の波動を打ち破った。しかしまたしても、サタンマリアがヘッドロココと一騎打ちをするために悪球エリアの外に飛び出していく。さらにまたしても、ノアはマリアの手助けをする。
ノアの魔狂期は非常に短く、砂時計の砂が落ちるまでが制限時間だった。魔狂期を過ぎれば、もうマリアにパワーを与えることはできない。意を決したノアは、神帝から奪った理力エネルギーの悪球を手に出撃。聞き分けのないマリアを攻撃してでもロココとの対決を阻止する。ヘッドロココVS魔胎伝ノア。ノアはロココを圧倒するほどの強さで追い詰めて行く。
ノアは悪球を握り締め、目のくらむ魔力の光でロココを牽制(悪球パワー)。ロココは尖聖剣で切り返したが、ノアは一歩引いて避ける。悪球を投げつけヘッドロココにとどめを刺そうとした。しかし、投げた悪球とロココの間に突然サタンマリアが割り込んだ。マリアはノアをロココから守ろうとしたのだが、このままではマリアに悪球が命中してしまう。ノアは高速で回りこみ、マリアをかばって悪球をその身に受けた。その時、魔狂期が過ぎ、魔胎伝ノアは地上に落下しながらノアフォームに戻った。
・装備
悪球
魔守護団(ましゅごドン)