万力悪魔。口癖は「ギリギリ」「～(だ)ギリ」。「ギュウギュウしめつけの術」を使う。万力型の頭部ハンドルを締め付けることで口が締まる。ギュウギュウしめつけの術の対象に指定されたものは、万力の締め付けが強まるごとに大きな負荷がかかっていく。そして最後には圧壊してしまうのだ。二人以上の天使に標的に定めれば、その仲がよいほど術の効果は強くなる。弱点はハンドルの根元。
ワンダーマリアが仕掛けた六魔穴の罠で、聖動源に出現。ヤマト神帝とアローエンジェルを倒せばワンダーマリア一の子分にしてもらえることになっていた。ギュウギュウしめつけの術でヤマト神帝とアローエンジェルの身体をくっつけ、そのままペッチャンコにしようとした。が、つっぱり坊主の崩顔攻撃(タコのように真っ赤に膨れた顔を見せられる)で力が抜ける。顔を背けようとするが、つっぱり坊主は張り付いてくる。笑いそうになるのをこらえながら退散した。
しかし、ヤマト神帝とアローエンジェルには術の効果が残っていた。つっぱり坊主自慢のつっぱりワンリキでも、力の衰えたくさび打王のくさび打ち込みでも解くことはできなかった。万リ鬼は夜中にくさび打王の家を襲撃。つっぱり坊主に笑わされないよう目隠ししていたが、ハンマーで殴りかかってきたくさび打王を軽く避け、蹴飛ばす。ヤマト神帝とアローエンジェルをペシャンコにしようと再び締め付けを強める。
だが、ヤマト神帝がわざとアローエンジェルにつらく当たることで術を破られた。仲がよいほど効果が強いのなら、その逆をすればいい。ヤマト神帝は見事作戦成功して喜ぶが、アローエンジェルは泣きべそをかいて飛び去ってしまう。その様子を見ていた万リ鬼は、言いすぎだとヤマト神帝を責めた。
何を他人事のように。元をたどれば全ては万リ鬼のせい。ヤマト神帝怒りの日出剣を、万リ鬼は頭部の万力で受け止めた。ロケット頭突きで家の外へ放り出されるも、日出剣をくわえ込んで放さない。しかし、つっぱり坊主の崩顔攻撃で大笑いし、ついに日出剣を放した。弱点であるハンドルの根元に、くさび打王の投げたくさびを日出剣で打ち込まれる。
ハンドルが取れ、万リ鬼は黒いモヤのようになって消滅した。憶えてろと捨て台詞を吐いたが、つっぱり坊主の崩顔攻撃がまだ効いており、泣き笑いしながらの消滅となった。ヤマト神帝とアローエンジェルの仲はくさび打王の説明で直った。雨降って地固まる。万リ鬼去ってヤマエン固まる。二人の絆はより強く結ばれた。
スポンサーリンク