ビックリマン☆モバイル 第27巻 アノド・ミノス

bikkurimanmobile27-10
究極体にパワーアップした鬼壮士リトルミノスが、脱皮して超究極体バイオミュータントに進化した姿…といいたいところだが、実質は、アノドリトルミノスの心と体を乗っ取り変身した姿。アノド本体の復活は天地球アンドロココたちの超聖理力に抑えられているため、リトルミノスの肉体を媒体にアノド・ミノスとして復活を遂げた。巨魔界神ザイクロイド・アノドの最終形態。
無限に増大しつづけるアノド超魔力に、精神も肉体もリトルミノスの原型を保てず、黒々としておぞましい肉塊生物と化してしまった。巨魔界獣とでもいうべきグロテスクな巨大モンスターで、「ウグォーッ」という低音と「キシャーッ」という高音が重なった鳴き声を出す。最初はリトルミノスと同程度の容積だったが、超魔力の増大とともに数倍に肥大した。
鈍重そうに見えて、驚くべき速さと高さでジャンプする。牙のある裂けた口からは、ツバを吐き出すように超魔力球を放つ。不定形でブヨブヨとした体は、フェニックスたちのあらゆる武器・フォース・必殺技攻撃を受け付けない。多少傷ついてもすぐに再生してしまう。目から怪光線、全身発光、ムチのような触手。圧倒的な強大さでフェニックスたちを追い詰めた。
さらに倍以上の大きさに膨れ上がり、フェニックスたちを絶望のドン底に突き落とした。倒れたフェニックスたちを見て小躍りして喜んだが、まだ辛うじて生きていると分かると、怒って全身を膨張させ、触手を四方八方に撃ち出す。フェニックスたちをすり潰すように滅多打ちにし、あるいは溶解液でドロドロに溶かそうとした。最後には、体が裏にめくり上がるほど大口を開け、とどめの超魔力球を発射。虫の息のフェニックスたちを触手で拘束し、今度こそ勝利を確信してまた小躍りする。
だが、フェニックスたちは不屈の闘志で甦ってきた。今まで散っていった命を無駄にしないためにも、今後散らせないためにも、フェニックスたちはアノドを倒してこの戦いに終止符を打とうと固く誓う。決意に満ちたフェニックスたちのフォースを、アノド・ミノスは嫌がり触手を引っ込めた。苦し紛れに放った超魔力球を弾き返され、伝説の六聖戦士の合体技を呑み込んでしまうアノド・ミノス。のたうち、やがて泡を吹いて黒い水たまりになった。
ティキ異星剣を刺して死んだことを確かめるが、アノド・ミノスは姑息にも死んだフリをしていた。ティキの背後で急速膨張し、ティキを体内に取り込む。助けに来たフェニックスも取り込んだ。だが、スーパーゼウススーパーデビルがフォースを放出しながら体当たりしてきたことで、衝撃で揺らぎその隙にフェニックスティキに脱出されてしまう。
スーパーゼウススーパーデビルは座禅を組み、フォースを集中してアノド・ミノスの動きを抑制した。フェニックスティキアスカアムル石板を通じて超聖理力の合体必殺技を繰り出す。こうして、スーパーゼウススーパーデビルを犠牲に、アノドの完全封印に成功した。フェニックスたちは平和な世界を取り戻すことが…
できなかった。巨魔界神ザイクロイド・アノド超聖神と表裏一体の同一存在。アノドを封印するということは超聖神を封印するということであり、世界の創造主である超聖神を封印するということは、世界を崩壊させるということだった。アノドが復活しても、アノドを封印しても結果は同じだった。フェニックスたちは自分たちがやってしまったことに苦悩する。だが、超聖神としてのアノドは、最後の希望の「光」を残していた。フェニックスたち自身の手による、新世界の創造だ。

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