異聖メディアと超聖神の間に生まれた娘。プッチー・オリンの真の姿であり、曼聖羅の王女。古代源層紀、超聖神がメディ(若き日のメディア)の手を取ると、蓮のつぼみが生まれる。つぼみの中には赤ん坊のオリンが眠っていた。つぼみは源層界追放後のメディアによって大事に抱えられ、メディアの愛と曼聖羅の超聖水に育まれて生を受けた。スーパーゼウス・ブラックゼウスの異母姉(妹)にあたるが、オリンはナディアに似ているためにナディアの娘ではないかと言うウワサもあった。
母メディアが聖神ナディアと超聖神に復讐するために大洪水を起こし、次界を滅亡させようとすることに異を唱える。神々の争いに巻き込まれる命を案じたのだ。そのためメディアと口論になり、曼聖羅を飛び出すことになる。メディア譲りの強情さは、メディア元来の愛を受け継いだという証でもあった。次界を滅亡から救うため、曼聖羅に真の平和をもたらすため、身分も素性も言葉も捨て、伝説の「聖なる魂」として旅立つことを決意する。
乳母の聖梵ムガルによって「聖なる魂」プッチー・オリンとなり、「聖なる船」ワープスライダーPに乗って次界に出立。「時を司るエリア」から次界の「未来」に向かっていたが、マルコたちが開けた「時の聖箱」(ときのセント・ボックス)から次界の「現在」に飛び出してしまう。それからは聖宝石(セント・ジュエル)の水先案内人として、マルコ・オズ・コッキーとともにハートタンクエリアを旅して回った。そして、10番目のガーネメントエリアで…
ブラックゼウスの手下となったコッキーのせいで、ワッPが曼聖羅にワープするという事故が起きた。聖梵ムガルにかくまわれ、久々に元の姿に戻る。いい機会だと、直接メディアに会って話をつけようとしたが、ムガルに今はまだその時期ではないとたしなめられる。再びプッチー・オリンとして聖宝石探しの旅に戻った。コッキーがスーパーデビルに告げ口したことでプッチーの素性がばれる。ブラックゼウスが花嫁にしようと騒ぎ出した。
ハートタンク11番目のアメジアンスエリアが大洪水で無残に壊滅した様子を見て、これ以上母に罪を重ねてほしくない、一刻も早く止めなければと、再び曼聖羅に帰還。今度こそメディアと直接話をつけようとした。しかし、スーパーデビルのせいでメディアはプッチー=オリンであることに知るところとなり、あまつさえ、オリンがナディアの娘ではないかというウワサを信じ込み、怒りに駆られて曼聖羅から追放してしまう。
母から見捨てられたとはいえ、次界を救うことは諦めなかった。騎士(ナイト)ペガ・アリババに励まされ、マルコたちと合流する。マルコは一目でプッチー=オリン姫であることを直観。メディアの娘であることが分かっても、マルコたちは仲間として受け入れてくれた。マルコたちとともにワッPに乗り、みたび曼聖羅を目指す。創聖童鬼が立ちはだかるが、命を捧げる覚悟で道を切り開いた。メディアに奪ったガーネ・アメ・アクアジュエルを返すよう求めた。
ナディアが実はメディアと曼聖羅の恩人であり、オリンが正真正銘メディアの娘であることが判明する。ナディアとメディアの確執の原因が自分に関わりのあることだと知って、オリンはますます次界を救わねばならないと感じた。メディアからガーネ・アメ・アクアジュエルの入った杖を託され、ナディアの開いた「時を司るエリア」を通じ次界に向かう。そしてマルコにメディアの杖と全生命力を託し(自分の身体から木をはやして養分を与えるように)、大洪水の阻止を成功させた。
力を使い果たしたオリンだが、ナディアからの力を受けて復活する。その際、「聖女プッチー・オリン」の名を与えられた。聖女プッチー・オリンはナディアとメディア、火と水、二人の聖神の力を受け継ぐ女神として、次界と曼聖羅を表裏一体の世界に和統合する。全ての愛を心の中に。時の聖箱をヤマトウォーリアに「プッチー」と微笑んで渡し、次界と曼聖羅の戦い全てに終止符を打った。曼聖羅の新たなる女王として、平和をもたらしたのだ。
その後はプッチーの姿で次界の客人として過ごす。聖なる魂の使命を終えたことで、プッチーの姿でも言葉は自由に話せるようになった。ビックリ学園の生徒になったり、聖ビーナシスという恋のライバル(?)が出現したり、ダークマターから闇の女王になるよう迫られたりと、その後も色々なことがあった。最後にオリン姫の姿で登場したのは、アレキサンマルコが新河系を創造した時だ。アレキサンマルコに寄り添い、永遠(とわ)なる世界を願った。
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